筑波大学新聞 鈴木

抜群のパスセンスを武器に、積極的に前線に飛び出し、ゴールを狙う。「ポスト澤」として期待を集める攻撃的MF(ボランチ)、U―20の「なでしこ」が本学にいるのをご存知だろうか。大きな瞳と愛らしい笑顔がトレードマークの猶本光(体育1)だ。 入学して1カ月、授業が終わるとすぐにチームの練習へ向かう。週1回の休日は、自分のプレーとあこがれのバルセロナのプレーをビデオで比較分析。アスリートとしての身体作りに気をつかい、魚や肉中心で高タンパク食の手作り弁当を持って通学する。なでしこジャパンを目指すライフスタイルは、妥協を許さない。 熊谷選手や安藤選手の影響で本学への進学を決めた。本学が研究開発しているトレーニング方法と選手育成方法は世界トップレベルで、世界水準の選手を育てる環境があるためだ。また、将来の選択肢を広げたかった。体育の教員免許をとる予定であるなど、指導者ヘの道も視野に入れる。 「サッカーがない人生は考えられない」。はっきりと語る彼女の大きな瞳は、サッカーへの情熱と未来のなでしことしての夢に満ち溢れていた。